【八十八夜とは?】新茶と暦と季節の移ろいを楽しむ、日本の知恵
こんにちは!
今日は日本の美しい季節の節目「八十八夜(はちじゅうはちや)」について、わかりやすく&楽しくご紹介します。
「八十八夜ってお茶の歌で聞いたことあるけど、実際にはどんな日?」
「季節とどう関係しているの?」
そんな疑問にお答えします!
🌿 八十八夜っていつ?
「八十八夜」は、立春から数えて88日目にあたる日。
つまり、だいたい5月1日〜2日ごろになります(年によって前後します)。
この時期は、春から夏へ季節が変わるタイミング。
昼間はポカポカと暖かく、山や野が新緑でキラキラする頃です。
🌸 なぜ「八十八夜」って呼ぶの?
実はそのまま、「立春から88日目」だから「八十八夜」。
でも、それだけじゃないんです!
「八」は日本では縁起のいい数字。
末広がりで、幸運や繁栄を表すんですよね。
そんな八が2つ重なる「八十八」は、とても縁起のいい日とされてきました。
🍵 八十八夜とお茶の深~い関係
この日といえば「お茶」!という人も多いはず。
そう、「八十八夜」は新茶の収穫時期でもあるんです。
▶ 新茶とは?
春に芽吹いた茶葉の最初の収穫=一番茶=新茶。
香り高く、旨味があり、カテキンやビタミンもたっぷり!
昔から「八十八夜に摘んだお茶を飲むと、一年健康で過ごせる」と言われ、縁起物として親しまれてきました。
▶ 『茶摘み』の歌にも登場!
童謡「茶摘み」には、こんな一節があります。
夏も近づく八十八夜
野にも山にも若葉が茂る
あれに見えるは茶摘みじゃないか
まさにこの時期、お茶の産地では茶摘みの最盛期!
静岡・宇治・鹿児島などでは今も「茶摘み祭り」が行われている地域もありますよ。
🌾 八十八夜は農業のリズムにも!
昔の人々は、八十八夜を農作業のスタートの合図として大切にしてきました。
▶「八十八夜の別れ霜」とは?
「八十八夜を過ぎると、霜が降りなくなる」とされていて、この時期が種まきや田植えの目安でした。
霜は作物を枯らす原因になるので、「これを過ぎたら安心」という“サイン”だったんですね。
現代でも家庭菜園やガーデニングをしている方には、参考になる豆知識です🌱
📅 昔の暦と、今の私たち
昔の人は、自然のリズムをとても大切にしていました。
🌤 朝の空気
🦗 虫の鳴き声
🍃 草木の香り
そんな小さな変化を敏感に感じ取り、「今はこういう時期だな」と暮らしのリズムを作っていたんです。
八十八夜は、そのリズムの一つ。
忙しい現代の中でも、こうした“季節の声”に耳を傾けてみたいですね。
☕ 八十八夜を楽しむ4つのアイデア
✅ 1. 新茶を飲んで季節を感じる
ちょっと良いお茶を買って、お気に入りの茶器で丁寧に淹れてみてください。
お湯の温度は70〜80℃くらいがベスト。
甘みと香りをじっくり味わえます。
✅ 2. 茶摘み体験に出かける
静岡や京都など、茶畑がある地域では体験イベントもあります。
ゴールデンウィークと重なることも多いので、観光と一緒に楽しめますよ!
✅ 3. 自然散歩で新緑を楽しむ
八十八夜の頃は、ツバメが飛び、カエルが鳴き、木々が青々としてくる季節。
近所の公園や里山を歩いてみると、季節の変化に気づけるかも。
✅ 4. スマホカレンダーに「八十八夜」を登録!
「立春」や「夏至」などの節気や、「八十八夜」「土用」などの雑節をカレンダーに入れておくと、日々の生活でも季節のリズムを意識できておすすめです♪
🎁 八十八夜にまつわる豆知識
- 「八十八」を分解すると「米」になる → 農業とも深い関係!
- 八十八夜に摘まれた茶葉は、通常のお茶よりも価格が高く取引されることも
- お茶は「飲む美容液」とも呼ばれ、ビタミンCやカテキンが豊富
✨ おわりに:季節の節目を大切に
いかがでしたか?
「八十八夜」は、単なる“お茶の旬”ではなく、
自然と人の営みをつなぐ、暦の中の宝物のような日です。
忙しい毎日だからこそ、
一杯の新茶とともに、ふっと肩の力を抜いて季節を感じてみませんか?
今年の八十八夜は、ぜひちょっとだけ「和の心」に触れる時間を過ごしてみてくださいね🍵🌿