5日間続いた【天恩日】も、今日が最終日。ちょっと寂しい。
本日から冬の最後の二十四節気【大寒】で、冬の最後、そして一年の最後を締めくくる時期です。
2月3日(土)の節分までの15日間は【大寒期】とされ、1年の中でも寒さが最も厳しい時期となります。
ところで、【大寒卵】(だいかんたまご)ってごぞんじですか?
【大寒卵】とは、大寒の初日(つまり今日!)に生まれた卵のことで、非常に栄養豊富で、「縁起物」とされています。
鶏は本格的な冬の前に餌をたくさん食べて栄養を蓄えるため、生まれた卵には栄養がぎゅっと凝縮されていて、ほかの時期の卵と比べて栄養価が高くなると言われています。
そのため、【大寒卵】は縁起物とされたのですね。
現代においては、卵は1年を通して栄養価に大差がないように、飼育環境も整備されていますが、それでも【大寒卵】は、「健康運」や「無病息災」、また卵の黄身の黄色が特に濃くなることから「金運」の縁起物として人気があります。
また、本日より七十二候の【款冬華】(ふきのはなさく)です。素敵な名前。
款冬とは「ふき」のことで、その花茎は「ふきのとう」ですね。
厳しい寒さの中、可愛らしい黄色いつぼみを出すことで、まだ遠い春の足音を最初に知らせてくれる「ふきのとう」は、春に最も早く食べることができる山菜でもあり、日当たりの良い場所に自生する、生命力の強い植物です。
とはいえ、本格的な春までには、もう少し時間がかかりそうですね。